



北海道札幌市のほぼ中心部に位置し、東西約900メートルに渡るアーケード付きの商店街が「狸小路」です。
栄枯盛衰を繰り返しながら140余年という長い月日が過ぎ、変貌を遂げてきた歴史あるこの狸小路商店街の中に「幸乃園 安中茶舗」はあります。
昭和2年に狸小路商店街唯一の日本茶専門店として創業以来、もう年を過ぎました。
狸小路商店街の昭和の歴史と共に歩んで来た老舗です。




午前中の狸小路7丁目を歩いていると漂ってくるお茶の香り。
幸乃園は老舗であることはもとより、開業以来独自の焙煎法で毎日仕上げるほうじ茶が最大の特徴。
香りそのものを楽しむほうじ茶は、日にちが経つとどうしても香りが飛んでしまうため毎日焙煎する。
おいしいほうじ茶を提供するためには手間を惜しまない。
これが幸乃園のほうじ茶の香りを支えている焙煎機。
1)いくつかの茶葉を幸乃園流にブレンド。
2) ブレンドした茶葉を焙煎機のドラムの中へ。一度に焙煎できるのはおよそ3kg。スイッチを入れて焙煎開始。
3)回転するドラム。白っぽい煙が立ち上がる。
4)茶葉の色が緑色からだんだん茶色がかってくる。煙の色も薄い色になってくる。
5)およそ10分後、ドラムの下から焙煎された茶葉を取り出す。
6)フネと呼ばれる大きな木の箱型の器に出来立ての茶葉を広げ冷ます。
7)こうして約1日、茶葉を寝かせ、香りが最もいい状態になったところで袋詰め。
